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薄毛(AGA)は、どう治療する?治療の種類と学会の推奨度

AGA(男性型脱毛症)の治療は、飲み薬と塗り薬が中心です。多くは公的医療保険が使えない自由診療で、少なくとも6か月程度は続けて効果を確認するとされています。

AGAとは?

前頭部や頭頂部の髪が、細く短くなっていく状態です。日本人の男性では、20歳代後半から30歳代にかけて目立つようになり、少しずつ進みます。

医師は、家族の薄毛や、これまでの経過を聞き、額の生え際と頭頂部の髪を見て診断します。

保険は使える?

治療の多くは、公的医療保険が使えない自由診療です。AGAは、病気ではなく年齢による変化の一種と考えられているためです。料金はクリニックごとに決まります。

治療の種類と、学会の推奨度は?

日本皮膚科学会の診療ガイドラインは、治療ごとに、どのくらい勧めるか(推奨度)を決めています。

治療推奨度意味
フィナステリドの飲み薬A行うよう強く勧める
デュタステリドの飲み薬A行うよう強く勧める
ミノキシジルの塗り薬A行うよう強く勧める
自分の毛の植毛B行うよう勧める
LED・低出力のレーザーを当てるB行うよう勧める
ミノキシジルの飲み薬D行うべきでない
人工の毛の植毛D行うべきでない

ミノキシジルの飲み薬は、国内で認められていない薬です。ガイドラインは、効果と危険性が十分に確かめられていないとして、行わないよう強く勧めています。それでも処方するクリニックは多くあります。

どの治療が自分に合うかは、医師に確認しましょう。

主な副作用は?

フィナステリド・デュタステリドの飲み薬では、性機能障害・肝機能障害が報告されています。

フィナステリドを飲んでいると、前立腺がんの検査(PSA)の値が約半分になります。検査を受けるときは、医師に伝えましょう。

妊娠中・授乳中の女性は、これらの薬を使えません。20歳未満の人への安全性は、国内では確かめられていません。

ミノキシジルの飲み薬は、髪以外の毛が増えるほか、胸の痛み・動悸・息切れ・むくみ・体重の増加など、心臓や血管の副作用の記載があります。

やめると、どうなる?

飲み薬は、やめると効果がなくなるとされています。続ける期間の分だけ費用がかかるので、1か月あたりの料金で比較しましょう。

オンライン診療で、気をつけることは?

AGAのオンライン診療では、定期購入(決まった間隔で薬が届き、自動で支払う契約)と気づかずに申し込んだという相談が寄せられています。

申し込む前に、医師から治療の内容と副作用の説明を受け、やめるときの条件を確認しましょう。困ったときは、消費者ホットライン(188)に相談できます。

クリニックの料金は?

同じ薬でも、1か月あたりの料金がクリニックごとに違います。AGA治療の料金を、クリニックで比較するで、追加の費用とリスクもあわせて比較できます。

このページの出典

次の資料を読んで書いています。資料の選び方は、このサイトについてにまとめています。

  1. 学会・論文日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」(2017年12月20日)使ったところ:AGAとは何か・診断、治療ごとの推奨度、副作用(性機能障害・肝機能障害・PSAの値・ミノキシジルの内服の心血管系の副作用)、6か月程度は続けて効果を確認すること
  2. 学会・論文日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 脱毛症 Q7 男性型脱毛症の治療にはどのようなものがあるのでしょうか?」使ったところ:AGAの治療の多くが保険診療で受けられないこと
  3. 公的機関国民生活センター「ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意」(2026年6月23日)使ったところ:AGAのオンライン診療の定期購入のトラブルと、申し込む前に確認すること