医療脱毛の仕組みと、リスク・副作用は?
医療脱毛は、毛の黒い色(メラニン)に吸収される光で毛の周りに熱を伝え、毛を作る組織を壊します。主な副作用は、やけど・色素沈着・色素脱失・硬毛化です。
なぜ、毛だけを壊せる?
レーザー脱毛は、選択的光熱分解(特定の色にだけ吸収される光を、周りに熱が広がる前の短い時間だけ当てて、ねらった組織だけを熱で壊す考え方)を使います。1983年にアメリカのハーバード大学の研究者が発表しました。
毛の黒い色に光が吸収され、その熱で、毛の根元の周りにある毛を作る組織を壊します。そのため、黒く太い毛には反応しやすく、色が薄く細い毛(うぶ毛)には反応しにくくなります。
何回、通う?
毛には毛周期(毛が生えて、抜けて、また生えるまでの周期)があり、照射が効くのは伸びている時期の毛です。そのため、1回では終わりません。
部位と人によって違いますが、5〜7回程度が必要になるのが通常です。ヒゲの回数・間隔はクリニックごとに違うので、カウンセリングで医師に確認しましょう。
どんな副作用がある?
- やけど:熱によるやけどです。早めの処置が必要です。
- 色素沈着:やけどの後に、肌が茶色くなることです。多くは数か月から半年で、自然に薄くなります。
- 色素脱失:やけどの後に、肌の色が抜けて白くなることです。治るまでにかなり時間がかかります。
- 硬毛化:照射した場所のうぶ毛が、かえって太く濃い毛になることです。フェイスライン・うなじ・背中・腕などのうぶ毛に、弱めの出力で照射したときに多く、約10%の頻度という報告があります。
このほかに、赤み・かゆみ・毛嚢炎(毛穴の炎症)が起こることがあります。クリニックごとのリスク・副作用は、各クリニックのページに公式の記載を記載しています。
照射の期間中に、気をつけることは?
- 日焼けをしない(肌の色が濃いと、光が肌にも吸収されて、やけどが起こりやすくなります)
- 毛抜きで毛を抜かない(照射する毛がなくなります)
日焼けや色素沈着が強い人、照射したい場所に皮膚の病気がある人、妊娠している人は、照射を受けられないことがあります。
受ける前に、何を確認する?
効果だけでなく、リスクと、ほかの方法も説明を受けてから選びましょう。確認することは、カウンセリングで、何を確認する?にまとめています。
このページの出典
次の資料を読んで書いています。資料の選び方は、このサイトについてにまとめています。
- 学会・論文第118回日本皮膚科学会総会 教育講演(乃木田俊辰。ラジオNIKKEI「マルホ皮膚科セミナー」の放送の原稿)「レーザー脱毛の注意点」(2020年1月13日)使ったところ:レーザー脱毛の仕組み、通う回数の目安、副作用、照射の期間中の注意
- 国の通知・資料厚生労働省「その美容医療、ちょっと待って!」使ったところ:施術の前に確認すること、報告されているトラブル、相談窓口
